闘病生活

 

私はアトピー患者だ。

 

生まれてこの方ずっと。

最近になってやっとこれを他人に言えるようになった。

肌荒れがすごくて「どうしたの?」と聞かれても、高校の頃は、まあ乾燥で、とか、まあちょっとね、とか、適当に流していた。 

 

 

私自身この病気について「肌が刺激に弱い」くらいのことしか知らないが、とりあえず経験上いえるのは、

 

・常にかゆい

・肌が荒れる

・肌の調子が悪いと死にたくなる

 

の3点だ。

 

ボーっとしていると体の節々がかゆくなってきて、それが制御できない。

めちゃめちゃかゆい。

しいて例えるとすれば、トイレに行きたい!って思ったらその後ずっとトイレに脳が支配される感じ、それと似ている。かゆいと思ったらもうずっとかゆい。

 

肌の荒れ具合は私の手を見てくれれば一発だが、それはちょっと気がひける。

というか私の手は皮膚はボロボロだし間接太いしあまり良い手ではないと思っているので、あまり見せたくない。

 

かゆい、というか、痛い。

右中指とか、左人差し指は特に、肌がごわごわしてるか、ジュクジュクした部分が見えているか、切れているか、皮がむけているか、跡が残っているかのどれかの状態が常に続いている。

 

これを書いている今、割と手の状態が悪い。ほんとうは包帯を両手に巻いて登校したいけれど、そうすると文字が書きにくかったり、パソコンが打ちにくかったり、バイオリンが弾けなかったりと支障が多すぎるし、何より「どうしたの?」と聞かれるのが嫌なので、絆創膏を貼って対応している。

 

そして、死にたくなる!

アラル海のような手を見られたら、本当に、死にたい、なので他人にできるだけ手を見せないようにしている。実は。

顔にも時たまアトピーが出るときがあって、その時は本当に最悪な気分になる。

顔は、体で一番重要な部分だ。

そこが干からびた池みたいに乾燥していたり、赤くなっていたり、ただれていたら、本当に死にたくなる。

でもちゃんと薬を塗って規則正しく生活すればありがたいことに治ってくれる。

 

 

アトピーが無かったら、もうちょっと足とか腕を出せるお洋服が着れたし、毎夜薬を塗らなくても良いし、お化粧ももうちょっと楽しめたかもしれない。

 

う~ん、悔しいなあ。

 

病気は個性だ、という人をたまに聞くが、アトピー体質を生まれ持ってきた私でも、この意見には賛同しかねる。

このボロボロの肌のどこが個性なんだ~~~~!

 

 

 

 

幸いなことに、顔の肌の調子は割と良いほうなので、たまーにだけど「肌綺麗だね!」といわれる。

やったね~~~(調子乗ってる顔)

やっぱり、自分の嫌いな部分に向き合うばかりじゃなくて、良い部分をどんどん伸ばしていくのも大事だと思う。

みんな私のほっぺ触ってください。

えくぼはないけど。

 

 

それでは。