私はまだ死にたくない

お題「行きたい場所」

 

初めてお題スロットを使った。

何回かやってみて、これなら書けそう、というのが出てくるまでスロットをやり続けた。

 

というわけで、今回は「行きたい場所」について書きます。

 

 

行きたい場所は死ぬほどある。

まずそもそも、行きたい場所というのは、もう一度行きたい場所と、まだ行ったことがないけど行きたい場所の2種類あると思っている。

 

一番行きたいのはウユニ塩湖。

これはまだ行ったことがない場所だ。

本か雑誌か何かで「死ぬ前にはいきたい場所100選」みたいな、ありがちな題名の記事を読んで知った気がする。

そこにあるのは、見渡しても見渡しても、塩、塩、塩!

有川浩の『塩の街』みたいな風景なのかなぁ。

何もない、あの真っ白な世界で、空と塩を五感で感じたい!

何便も飛行機を乗り継いでやっとこさ辿り着いた達成感と、遂にあの憧れの場所に行けるという感動と、最高な景色を待ちわびた期待がごちゃ混ぜになって爆発しそうな感情が絶頂を迎えた時に、あの景色を見たい。

 

あとはウズベキスタンにも行きたい。

サマルカンドは青の都、というかすべてが青いらしい。見飽きるほどあの模様と青の陰を見たい。そしてなによりも、ウズベキスタンという、日本人がなかなか行かなさそうな場所が良い。秘境という感じがする。

 両親が結婚した直後、会社の同期とサマルカンドを訪れたらしいが、さんざんだったらしい。父が市場で売ってたスイカに食あたりし寝込んでいて、母はその看病をするため2人で宿に引きこもっていたらしい。引きこもるなんて、私にはできないことだ。食あたりしたヤツは自己責任、ねてりゃー治るわ。私だったら絶対置いてきぼりにしてしまう。

 

 

そして、もう一度行きたい場所というのは山ほどある。

 

 

まずはクロアチアのプリトヴィッツェ国立公園。

ここは大好きな場所だ。一回しか行ったことはないけれど。

あの底まではっきり見えるほど透明で翡翠色の湖と、それと混ざりあうようで混ざりあわない、キッパリとした深緑!

マスとウサギと虫と、さまざまな動物!

日差しが反射して常に表情が変わり続ける滝と水の流れ!

夜には星が見えた。この世に存在するすべての星座が見えた。

圧倒的生命!!!

 

 

次はヘルシンキ。というかフィンランド。今度は夏に行きたい。

でも今思い返すと、iPhoneの電源が何度も落ちるくらい寒かった2月のタンペレ、あれもまた一興だった。

厚く氷の張った湖、降り積もった雪、カラフルなダウンを着た子供たち、素敵なニット帽を被ったお姉さん、手を繋いで歩く老夫婦、熱いホットチョコレート、どこで食べても美味しいコルヴァプースティと、味があるのかイマイチわからないカルヤランピーラッカ、そして暖かい人柄のフィンランド人たちと、ほんわかとした響きの言語。最近ピアスを開けたので、フィンランドの木彫りのピアスがほしいな。やはりフィンランドは冬が醍醐味だ。オーロラも、サンタクロースも、みんな冬にしかいない。

 

もちろんフィリピンにももう一度行きたい。マニラ。あの熱気と湿度と、人の優しさに触れたい。可愛い子どもたちと、彼らを見守る優しい大人。マックとビエン、元気かなあ、たまにインスタで見るけど。あと懐かしいのは、死ぬほど混んでる道路と、少々乱暴な運転。カンカン照りの日差しとそれに照らされる鮮やかな海、教会、建物。あとはやっぱり音楽かなぁ。良い音楽にのって踊り出すカラダ、やっぱり迸る熱気!ご飯も美味しかった。次は海に行きたいなぁ。

 

フランスはパリにも行きたい。今度こそ、丸一日ルーブル美術館に引きこもる日を作りたい。オランジュリーも良かったなぁ、あの蓮シリーズはもちろん(あの真っ白な空間に紫の靄がかかった絵がある、ほとんど何もない空間、時間がゆっくり流れていて。あそこに住みたい)だけど、地下の印象派の絵が大好きだった。ルノワールは至高!サーモンピンクの衣装と、新緑、木洩れ日。あとは、マンガに出てくるようなテラス席のあるカフェ(これは意外とどこにでもある)で美味しいお肉を食べたい。エッフェル塔は夜景を見に最上階まで行きたい。それまでに高所恐怖症克服せねば!

 

あとはヴェネチア。水の都!サンマルコ広場のハトにエサやって、近くヴェネチアングラス屋さんに引きこもりたい。色々な色、いろいろいろいろ、色と光にまみれて世の中で見れる色すべてをそこで見つくしたい。あとは、そこからローマに移動して、キャラメル味とイチゴ味のジェラートを食べて、ローマの休日ごっこをしたい。思いっきり短いショートカットにして、バンダナまいて50年代のスカート(色は赤)とハイヒール履いてバイクを乗り回したい。恋人と一緒に行きたいなあ。トレビの泉で後ろ向いてコイン投げて、またハトにエサあげて。あとはやっぱり美味しいピザとパスタ!

 

パスタといえば、やっぱりベルギー。私が一番好きなパスタはボンゴレ・ビアンコなのだが、これに出会ったのはブリュッセルで、タンタン美術館の近くの坂にあったシーフードレストランだった。母曰くそのパスタは「ボンゴレ・ビアンコに似た何か」だったらしいが、それはそれは美味しく、このまま体がアサリになるのかと思うくらいたらふく食べた。高2の時に向田邦子の『夜中の薔薇』のベルギー旅行記を読んで、行きたさが増したし、次は「ベルギービールを味わう旅」というテーマで訪れたい。

 

ビールといえばドイツ!ビールはあまり好きではないし、ドイツにもまだあまり思い出がない。トランジットでフランクフルトを3時間くらい観光したことがある。ちょうどクリスマスマーケットの時期で、肌寒い夜、とぐろを巻いたバカでかいソーセージとこれまたでかい綿あめ、ホットワイン、ホットビール、クリスマス柄のスリッパと靴下、銀色のオーナメント、イルミネーション。大人の味覚に成長したら是非行きたい。

 

 

 

私はまだ死にたくない!

 

行きたいところに行って、見たいものを見てからじゃないと死ねない!

 

一生かかっても良い、行きたいものは行きたいのだ、

 

世界を全部見てから死にたい!

 

 

 

生きたい!!! 

 

 

 

それでは。