フライング拍手取締係

 

最近、自分の中でフライング拍手問題が話題だ。発表用のレジュメを作成すべくパソコンを開いているが、結局はこっちに走ってしまうのだ、、ちゃんとやります。

 

フライング拍手とは

フライング拍手とは、クラシック音楽のコンサートにおいて、拍手すべきではないタイミングで、一人またはそこまで多くない複数人が、一回または複数回程度の拍手をする現象のことである。主に、交響曲の楽章間、ゲネラルパウゼ、残響が残っているのにもかかわらずそれを無視した場合、指揮者が棒をおろしていないのに曲が終わったと勘違いした場合などが挙げられる。奏者側、客席側の双方にストレスが加わるため、できるだけフライング拍手は避けたい。

 

フライング拍手の原因

①曲の予習不足

ある程度時間がたって、全部の楽器がなんかいい感じの和音を鳴らしたらそれが曲の終わりだろ?と勝手に解釈する人は少なくない。

例 ブラームス「大学祝典序曲」

あと重音2発と一小節分のフェルマータ伸ばしがあるにもかかわらず、拍手した人を前回の定期演奏会で目撃(耳撃)した。確かに、大祝の終わりから3小節目の3拍目で、一回すべての楽器が鳴り止むのは間違いない。だが、まだ曲は終わっていないのだ。いや、その残りの2小節で「ああ、長かったこの曲も終わろうとしているのだ~!」という気持ちになるのに、それなのに、まだ終わりの気分ではないのに、そこで叩くんか~~~~~~~~~~~~~~~~い!?

 

②感情移入した

良い曲すぎて、名演すぎて、感極まった、気持ちが高ぶった、泣きそうになった、その気持ちを表現すべく拍手したくなる気持ちもわかる。いや、わかる。フィリピンでは何度も曲中拍手を経験したし、フィリピンでなくても、例えばバレエの公演だったら、演者さんが片足でめちゃくちゃ自転するやつとか、何周もぐるぐる公転するやつ(あいにく、私はバレエには超疎い)をしていたらお客さんも自然と拍手を始める。吹奏楽のコンサートだって、ソリストがソロ終えたらみんな拍手するし。だが、申し訳ない、クラシック音楽のコンサートでは、いくら楽章間の数秒だって、大事な時間なのだ。交響曲は、1楽章から終楽章まで、すべてを通してやっと一曲終わるのだ。小説だって、何章かに分かれていて、すべてを読み終わってやっとストーリーの全貌を知れるだろ?マンガだって、ドラマだって、アニメだって、1話完結型ではない限り、最後まで見てやっと理解するだろ?それと一緒です。「いやあ~このドラマ、良かった!(まだ3話目)」とはならないだろ!どうする次回がクソゴミだったら!!

例 チャイコフスキー交響曲第6番」

有名すぎて語るものはありません。

 

③寝て起きたら静かだったので拍手した

クソ。

 

奏者側からのフライング拍手

客側からのコメントは多く見るので割愛します。

 

①楽章間拍手、クソ

ピリピリ系の曲でこれをやられると死にたくなる。残響を聞け!

特に、楽章間がアタッカの場合、少しでも拍手が入ると次の出だしで戸惑ってしまうし、やめてほしい。集中力が途切れる。

 

②拍手を引き起こすくらいの名演を私たちはしたのか?やったぜ!

私は楽章間がアタッカではない場合、フライング拍手にはめちゃくちゃ寛容だ。自然と拍手が出ちゃうくらい、良い演奏をしたのかな、とも思うし、それがパチン!じゃなくて、複数人が複数回、パラパラ、、ってくらいの拍手だったらなおさら許せる。

例 のだめカンタービレ 孫ルイのボレロピアノ協奏曲

何巻かは忘れたが、1楽章の終わり方も相まって、客席がワア、、!っとなるけどルイとオケとマエストロが「Non~」って顔で客席を見て諭す、というシーンがある。でもルイはそれを好意的に受け取って、「今日のお客さん、好き!」となるのだ。

これを見てからというものも、私もルイみたいに余裕をもって客席に向かって「Non~」という顔をしてみたい、と思っている。

 

③曲中拍手は論外、クソ

これはマジで、クソ中のクソである。辞めておけ。レッドカード。

 

フライング拍手の回避方法

①これを読め

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以上です。

 

それでは。