【初投稿】自分にないもの

 

今私が一番興味があるものは、えくぼである。普通ならば笑えば盛り上がるはずのところが、クレーターというか、まだ焼いてないハンバーグの真ん中みたいにくぼんでいて、そこが最高にチャーミングなのだ。期待と裏切りの権化、それがえくぼである。えくぼの部分を引っ張ったらどうなるのか、とか、えくぼある人はほっぺで「タコヤキ」ができるのか、とか、色々想像しはじめると止まらなくなって、えくぼの謎はふかまるばかりである。

 

友達に数人えくぼのある人がいて、両ほっぺのど真ん中にある人、口角のちょっと下に控えめにある人、かたっぽだけある人、もうそれはそれは可愛いというか、笑った時にだけ見れるのでちょっと特別感も相まって、ついついえくぼに目がいってしまう。笑っているとき、美味しいものを食べているとき、面白い話をしているとき、自分がへこたれているときに慰めてくれるとき、その場の空気感が和んでいるときに登場しがちだから、やはり魅力的なのである。

 

このまえ友達とふざけて(私は大まじめだが)菜箸をほっぺたに突き当てて人工えくぼをつくって遊んだ。天然えくぼ(私から見て右口角のちょっと右、とっても小さいえくぼ)のあるその友達が本当にうらやましい。私は菜箸の力がないとえくぼが作れないのだ。

でももし私に天然えくぼがあったら、たぶんえくぼというものはこれほど魅力的ではなかっただろう。二重幅広いのいいな、とか、髪の毛長いのいいな、とか、手に力入れた時腕に血管浮くのいいな、とか、他人にあって自分にないものが一番輝いてみえて、ほしくてほしくてたまらないけれど、やはりその輝きを保つためにも私はこれからもえくぼがないままの人間でいたい。

 

えくぼがある人、これからも私にえくぼを見せてください。

 

 

深夜テンションで書きました。これから消化不良というか、ちょっとお話したいことがあれば日記みたいな感じで書いていけたらと思います。

 

それでは。